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ソーシャルギフトはgifteeの一人勝ち!?要因から見えてきたのは明確なコンセプトとO2O

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あこです。拡大しつつあるソーシャルギフト市場。サービスとしては、今のところgiftee(ギフティ)が強い状況です。なぜ、gifteeが支持されているのでしょうか。

まずは今回取り上げる「ソーシャルギフト」について説明します。ソーシャルギフトとは、SNSでつながる友人に様々なものを贈ることができるCtoCサービスの総称です。ギフトの種類は、飲食店などで利用できるクーポンや花束、ギフトカタログやデジタルギフト(画像やウェブストアで利用できるクーポンなど)など様々。

また、相手の住所や連絡先を知らなくても、SNSアカウントさえ分かれば贈ることができるというメリットがあります。つまり、住所を聞くほど親しい間柄になっていない人でもちょっとしたお礼に気軽に贈ることができるといった、ソーシャルギフトならではのメリットが浮かび上がります。この重すぎない感じが、他にない特徴のようにも思えます。

ソーシャルギフトを贈るサービスにはどのようなものがあるのでしょうか? 実際のところgifteeの一人勝ちのような現状です(あくまでも個人的な感覚ですが)。それ以外は大手企業が独自で単発のキャンペーンを実施する場合がほとんどとなっています。実際、ここ数年でたくさんのソーシャルギフトサービスがリリースされましたが、それらはほとんどが数か月~1年前後で終了となっています。

それでは、なぜgifteeは目に見えて成功しているのか。今回はその要因を探ってみたいと思います。


giftee

1.圧倒的なシンプルさ

gifteeはiPhone/Androidアプリ・PCから利用でき、TwitterやFacebookだけでなくメールでも贈ることが可能です。このように入口はたくさん用意されていますが、中身はとてもシンプル。TwitterやFacebookのアカウントでログインし、贈りたい相手と贈りたいクーポンを選んだら、メッセージ(任意)を入れて決済(クレジットカード決済かauかんたん決済)をして送信。たったそれだけ! 思い立った時に、思いついた人に、ストレスフリーで贈ることができる導線設計がされています。

2. 利用シーンを考えた価格設定

gifteeでは、用意されているギフトのほとんどが1,000円以下。飲食店がその多くを占めており、ファミリーマートや無印良品など、ふと立ち寄るような店舗も多いため、「クーポンをもらっても使うタイミングがわからない!」といった、もらう側の悩みが生じづらいでしょう。gifteeによって、普段の生活の中に、ちょっとだけ「お得感」の体験が上乗せされることになります。しかも、周りの人からの好意で。実際、現在利用できる他のソーシャルギフトサービスも、ソーシャルカンパの「Kampa! 」やみんなでお花を贈れる「PREZZY 」、部活への差し入れができる「サシイレ 」など、利用シーンや方法が限定的で、利用者が迷うことが少ないコンセプト設計となっているのです。

3. 店舗送客後の利用者行動の想定

前述したように、gifteeの提携先は飲食店や生活雑貨のお店が中心で、提携企業はファミリーマートや良品計画(無印良品)などです。それらに共通するのは、利用者の行動として「ついで利用」が生じやすいギフトであることではないでしょうか。「食事をしたついでにあのクーポンを使おう」「買い物ついでにあのクーポンを使おう」といった、本来の目的ついでにクーポンを使う場合が想定されます。またgifteeには利用期限があるため、逆にクーポン利用自体が目的となって来店する場合もあります。その場合は「クーポン利用のみというのは勿体無いから、何か買おう(食べよう、利用しよう)」といった、逆パターンのついで利用が生じるのです。

4.ソーシャルメディアによる拡散の設計

giftee独自の特徴ではありませんが、ソーシャルギフトは、誰から誰に贈られたかがSNS上で明らかになります(タイムラインに流れる)。SNS内での「公開感謝」です。それを見た人がその提携先や商品に興味を持つきっかけにもなり得ます。上司から部下への感謝の気持ちとして伝える手法としてもアリかもしれませんね。使い方によっては大きな良い影響があるような気がします。

まとめ

gifteeはコンセプトが非常にはっきりしています。そして、このソーシャルギフトのサービスはあらゆる面においてオンラインサービス利用・店舗送客・店舗利用といったO2Oで目的とされる要素がきっちりと揃えられています。さらに、店舗利用に関しては提携先の選定をしっかりおこなうことで「送客したもののクーポン以外の利用率が低い」といった悩みは生じづらくなっていると思います。おそらくサービス自体の質を落とさないために、提携先の選定はかなり慎重におこなわれているのではないでしょうか。

今回お伝えしたかったことは「今すぐgifteeと提携してO2Oを!」ということではありません。見かけだけの施策ではなく、利用者が自然とオンラインとオフラインを回遊でき、リアル店舗とネット店舗それぞれを楽しんで利用できるか。提供方法や提供物、コンセプトなど全体をきちんと設計し、利用者の立場になった施策をおこなうことは重要です。その組み合わせの中の一部品としてgifteeがあります。いかに能動的に利用し、楽しんでもらえるかと考えていくことがベストですね。基本的に性善説にのっとっているソーシャルメディアでは、「ギフト」というサービスは相性が良いのではないでしょうか。

バリュードライブでもO2Oに関するテーマを取り扱った事例があります。新規顧客獲得のきっかけとして、ソーシャルギフトを戦術の一つに入れてみてはいかがでしょうか。



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