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IBMのコンテンツマーケティングを支えるストーリーテリングとは

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IBMのコンテンツマーケティングを支えるストーリーテリングとは

コンテンツマーケティングの世界では、しばしばストーリーテリングというキーワードが用いられています。モノや情報が溢れる昨今においては、企業の世界観を伝えることが、顧客の心を開き、つなぎ留めるものであるのです。今回はこのストーリーテリングについて、1つの事例を紹介したいと思います。

念のためその前に、まずストーリーテリングの意味を紹介しておきますね。

「ストーリーテリング」とは、伝えたい思いやコンセプトを、それを想起させる印象的な体験談やエピソードなどの“物語”を引用することによって、聞き手に強く印象付ける手法のことです。
コトバンクよりー

IBMのストーリーテリングが地味だけどイケてる


この動画はIBMの顧客が事業に取り組む様子を紹介するものですが、「IBMのこの製品が!」というメッセージは出てきません。“Made with IBM”で締めて終わりです。IBMは、コンサルティングからサーバー、ソフトウェア、リース事業まで幅広くビジネスを展開しています。業種や支援業務も多岐にわたるので、事業内容で自社を語ると非常に複雑になってしまうこともあるのでしょう。そこでシンプルに伝えるために、“Made with IBM”というメッセージになっているのだと思います。

また、もちろん製品は素晴らしいはずですから、製品の特長や性能を前面に出してもよかったはずです。しかし詳細なテクノロジーへの言及は全くありません。特に日本のIT部門は、テクノロジーのスペシャリストばかりが所属しているわけではないことも多いため、IBMがどのような会社で、一緒に仕事をすることで自社がどのような姿になるのか想像できるストーリーが刺さるのではないでしょうか。

語るべきストーリーとコンテンツはどこから生まれるのか 

こうしたコンテンツ戦略の事例から分かることはなにか。IBMのマーケティングのトップ、ジョン・イワタ氏がこんなことを言っています。


“We don’t try to manage the IBM brand and we’ve never defined IBM by what we are selling,”
(我々は、IBMブランドを管理しようとすることはしない。IBMを「何を売っているか」で定義することもしない)

それでは、何で定義するのかと思いきや、

IBM defines itself by their belief system.
(「何を信じているか」で定義されるものだ)

と語っています。

これに即して考えると、弊社バリュードライブは、「コンテンツマーケティングの会社」ではなく、「コンテンツの力を信じている会社」または「デジタル技術とコンテンツでマーケティングを変える会社」となるのかもしれません。

なお、IBMはメッセージを伝える際に、必ず消費者、つまりIBMのクライアントのさらにその先にいる人の視点を必ず入れています。自社のことだけを語るということはほとんどありません。

「IBMは何を信じるか」をベースに社員に対して情報発信の教育をすることで、社員が何を発信すべきか迷うことなく、自発的に語るべきストーリーをコンテンツに乗せて情報発信をしています。

米IBMのデータを見てみましょう。

  • 少なくとも45個の社員ブログが存在
  • 40万のFacebookフォロワー
  • 12万のTwitterフォロワー
  • 4万人以上のYouTubeサブスクライバ―(チャンネル登録者)

※2014年に入って120以上のビデオを公開し、現在の動画数は471本。週に3本程度で公開し続けている。

壮大なコンテンツマーケティングですね。またたくさんあるので数は確認できませんが、IBMはYoutubeチャンネルもブランドごとに複数持っています。ほかにも、報酬ありのライターとインフルエンサーとしてのジャーナリストたちに、情報発信基盤を用意し、さまざまなコンテンツを発信してもらう取り組みをしています。

過去の参考記事
ブロガーとライターのハイブリッドで実施したコンテンツマーケティング成功事例

自社のストーリーテリングを考えるときは、自社が「何を信じているか」を考え、語るべきストーリーを考えてみましょう。それがコンテンツマーケティングの軸にもなるということではないでしょうか。


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