コンテンツマーケティング研究所

Powered by Value Drive

【国内事例Best3】2014年話題になったコンテンツマーケティング動画

このエントリーをはてなブックマークに追加
【国内事例Best3】2014年話題になったコンテンツマーケティング動画

今年も残すところあとわずか。2014年のまとめとして、国内の話題になった動画の事例を紹介します。今回は何故話題になったのかを口コミ分析ツールなどを使って分析しています。今後皆さんが動画を制作する際の参考にしていただければ嬉しいです。それでは行ってみましょう!

※1 順番は2014年12月26日現在のYouTube上の再生回数の高い順
※2 口コミ分析ツールは「口コミ係長」を使用(バリュードライブではコンテンツ制作の際に日々活用しています)

再生回数が1,000万に迫る、ワールドカップ気分を最高に盛り上げた動画の事例


カップヌードルCM 「サムライ in ブラジル 」
日清食品株式会社
公開日:2014年6月7日
再生回数:9,393,840回(2014年12月26日現在)

【動画の概要】
ブラジルの町中に突如現れた甲冑姿の男。ブラジルらしくストリートサッカーに興じている子どもの輪に入っていきますが、サムライ=日本人にサッカーができると思っていない(であろう)ブラジルの人たちは不安そうな目で見つめています。しかしボールを奪ったサムライが見せた驚愕のプレーが、サッカー王国の人々を興奮のるつぼに誘い込みます。

【ユーザーの反応】
動画を評価したユーザーの9割が高く評価しています。YouTubeのコメントや口コミ分析ツールを見てみると、技や甲冑、音楽がカッコイイという多くの声とともに、「これがCMなの?」「CMになってる?」という声が多数ありました。そしてもちろんサッカーファンが多いのでしょうね。スーパープレーを披露している、フリースタイルフットボール世界チャンプの徳田さんについてコメントしている方も見られました。また外国人の方のコメントが多いのも特徴ですね。

ソーシャルのシェア数はFacebookが266,011、Twitterが6,766、Google+も9,559と高い数字をたたき出して、合計で282,623! Google+の数字は外国人の方の視聴者が多かったことが理由の1つでしょうね。

【何故話題になったのか?】
最大の理由はコンテンツの内容もさることながら、何と言っても「タイミング」です。動画の公開のちょうど一週間後にワールドカップが開幕しました。マーチャンダイジングという考え方がありますが、ワールドカップに向けて適切なコンテンツを適切なタイミングで公開したことが勝因ではないでしょうか。

動画そのものについては、サッカー大国ブラジルにサムライが挑むという構図、音楽や甲冑といったクリエイティブの洗練さ、徳田選手の技の凄さなどが相まって印象的な内容になっていると思います。

最後にこの動画で特筆すべきは、CMではあるものの、CMらしからぬコンテンツマーケティング的な作り方だということです。カップヌードルの商品名や写真が出てきたのは最後のわずか1秒ほど。ユーザーを楽しませることを第一に考えた姿勢は見習いたい部分ですね。

タイトルの「女子高生×忍者」のギャップが強烈なインパクトを残した動画の事例


忍者女子高生 | 制服で大回転 | japanese school girl chase #ninja
サントリーホールディングス株式会社
公開日:2014年7月15日
再生回数:6,799,856回(2014年12月26日現在)

【動画の概要】
日本の女子高生の何気ない日常から場面が始まり、いつのまにやら建物をよじのぼったり飛び移ったり、壮大な鬼ごっこへ。普通の女子高生かと思いきや途中には何故か忍術が。そして最後に喉がカラカラという展開。動画の概要には「※危険ですので、絶対にまねをしないでください。」との一文が(笑)

【ユーザーの反応】
とにかく「スゴイ!」「カッコイイ!」との驚きの声ばかり。残念ながらこの動画のコメントを見ることはできませんが、Facebookのシェアが110,600、Twitterが5,477、Google+が4,008で総計120,232シェアと高い数字を残しています。そしてこちらもGoogle+が多いことを考えると、海外からの評価も高かったものと思われます。変わったところではロケ地でもある熱海についての言及も多かったです。熱海に馴染みのある方々にとって嬉しい事件だったのかもしれません。

【何故話題になったのか?】
これはバイラル要素を多く備えた動画だと言えます。人々が共有したくなる内容というのは、「幸せ」「凄さ」「驚き」「恐怖」「怒り」「役立つ」だと言われています。動画の作りや女子高生が繰り出す技の数々はスゴくて驚きを与えるものでした。筆者は近いジャンルの仕事をしていたことがあるのですが、このように町中を駆け抜けるパルクールやフリーランニングと呼ばれるもの(映画『YAMAKASI』で有名になりましたね)は、YouTubeの中でも人気のコンテンツです。こうした要素がネットユーザーの心をがっしり掴んだのでしょうね。

そして動画を見るだけじゃ分からないポイントがあります。それが「サムネイル」です。この動画を最初に見た時のことを覚えていますが、そのときクリックしてしまったのはFacebookのタイムラインで流れてきたときのサムネイルが印象的だったからです。


忍者女子高生サムネイル

FacebookとGoogle検索でのサムネイル表示


この写真を見るとついクリックしちゃいそうですよね。アイキャッチやOGP設定の重要さを改めて認識したことでも記憶に残っています。

結果を知りたくなる壮大な空想実験が話題を呼んだ動画事例


全員歩きスマホin渋谷スクランブル交差点-もしもスクランブル交差点を横断する人が全員歩きスマホだったら?-
株式会社 NTTドコモ
公開日:2014年3月28日
再生回数:2,601,155回(2014年12月26日現在)

【動画の概要】
この動画はタイトルの通り、「歩きスマホ」をしている1,500人が一斉に渋谷のスクランブル交差点を渡ったらどうなるかを、演算シュミレーションしたものです。人の身長や体重、歩きスマホをしているときの視野の広さなどを、統計情報などに基づいてシュミレーションしています。果たしてその結果は…? 是非動画をご覧ください。

【ユーザーの反応】
評価している人の9割以上が高く評価しています。そしてYouTubeのコメントや口コミ分析で目立つのは、危険さを再認識したというものや自身の経験に置きかえてみたもの、また動画そのものの面白さを高く評価しているものが目立ちました。特筆すべきは、全体のおよそ3割程度は英語や中国語の日本語圏外のコメントだったことです。

次にソーシャルの指標を見てみると、Facebookだけでおよそ20,000、Twitterで1,500弱、その他SNSを含めた合計は22,000以上のシェアがされています。

【何故話題になったのか?】
ユーザーの反応からは「共感」というキーワードを挙げることができると思います。社会問題にもなっていますし、恐らくほとんどの人が、歩きスマホをしたことがあるか、それを見たことがある、危険に感じたことがあるはずです。こうした「あるある」という共感が興味を引きつけたのでしょう。そして視聴後の態度として「これから歩きスマホはやめよう」という行動変容に結びつくコメントが多々見られたことは素晴らしいことですね。こうしたマナー喚起の内容はやりようによってはユーザーから嫌われる可能性もありますが、コミカルな動画の内容がそれを和らげているのだと思います。

また、「言葉を必要としない動画」であったことが広く拡散された理由であると考えます。概要部分に英語の説明がありますが、もしそれがなくても内容を理解できるのではないでしょうか? 一方で英語の説明文が書かれていることを考えると、海外からの多数のアクセスは想定内であったことも伺えますね。さすがです。

コンテンツマーケティングで効果的な動画を作るポイントのまとめ

これら3つの動画を分析してみて分かったことをまとめると「タイミング」「バイラル」「共感」という点が浮かび上がります。CMではなく「共感」できる内容を(これらの動画は全て企業名や商品名がほとんど出てこない)、適切な「タイミング」で、ネットユーザーの心理を考えて「バイラル」効果を意識して設計することがポイントですね。

そして動画は直感的に理解できるハイコンテクストなコンテンツだとも言えます。上記の動画は全て音声がなかったとしても内容を理解できるでしょう。特にグローバルでの認知を得る場合には、ハイコンテクストなコンテンツは有効だと思われます。

意外な点で言えば、このブログのように年が変わるタイミングでまとめ記事を作ることがあるので、話題が話題を呼ぶためには、少なくともその年の前半に仕掛けた方が再生回数やシェア数で高い順位につけることができるかもしれないですね(笑)。

ずいぶんと長くなってしまいましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。コンテンツマーケティング研究所の更新も、今年はこれが最後になると思います。今年一年ご愛願頂きまして誠にありがとうございます。来年も皆さんのお仕事に少しでも役立つような情報を発信していきたいと思います。

それでは良いお年をお迎えください。


このエントリーをはてなブックマークに追加

人気記事

カテゴリー

最近の投稿