コンテンツマーケティング研究所

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ライターの仕事もロボットに代わる? 技術の進化がコンテンツ製作をどう変えるのか

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マーケターにとって、「読まれるコンテンツ」の作成は苦労の種。効率的に大量の記事を作成できる環境整備は喫緊の課題です。もしロボットがコンテンツを作成してくれるとしたら…? 実は今、そんな願ってもない状況が普及しつつあるのです。今回はContentlyに掲載された記事を基に、ロボットジャーナリストについて考えて見たいと思います。

ロボット作の記事はすでに身近に

ロボットジャーナリストとは、コンピュータープログラムを使って情報を収集編集し、記事を執筆・編集してくれる記者のような存在です。ロボットジャーナリストは、アルゴリズムにより、自動的にデータを収集・分析して、読むに値する物語に変換してくれます。Wikipediaでも、2,700万もの記事をコンピュータが作成していると言われています。

Wall Street Journalの報告によると、コンピュータによる寄稿はWikipediaの記事全体の8.5%もの割合を占めているとされ、Wikipediaの半分を編集しているのはボットだとされています。ボットとは、人間がコンピュータを操作して行っていた処理を、人の代わりに自動的に実行するプログラムのことです。ボットの存在がクラウドソース上の辞典の、成功の鍵を握っていると言っても過言ではありません。

ロボットジャーナリストの台頭には賛否両論

「ロボットジャーナリスト」への反応は賛否両論で、いかに有用なツールであるかを礼賛する人もいれば、プロの記者の価値を損なってしまうと危惧する人もいるようです。以下で、ロボットジャーナリストの可能性と限界をまとめてみます。

ロボットジャーナリストの可能性

  • 読者のデータや好みに応じて内容を分けるのはお手の物なので、個々人の興味を引く内容を記事にすることができる。
  • 正確なデータがあれば、顧客の好みを把握して、より効果的なターゲッティング広告を打つことができ、顧客の心に響く商品やサービスの提案をしやすい。

ロボットジャーナリストの限界

  • 出版の肝となるストーリーテリングや、将来を先取りしたテーマを広めていくというソートリーダーシップ(Thought Leadership)は人間にしかできない。
  • 広い文脈でデータを捉えることが難しいため、付加的な文脈や質的分析は人間の頭脳が必要になる。
  • ストーリーテリングや人の心を動かすメッセージ性が必要な記事作成においては、人の手を加える必要がある。
  • 調査すべき重要テーマを決めるのは人間だけである。

ロボットにできることと人間にしかできないこと

人工知能やロボット工学の追究が、未来のジャーナリズムに影響を及ぼすことは間違いないでしょう。例えば、キーワードが明確なテーマで記事を作成するなら、キーワードを含んだ記事を上手く選び出し、キュレーション・メディアで記事を量産できるはずです。

ただし、上記の記事にもあるように、記事の目的や意図によっては、人間にしか担えない部分があることは変わらないと言えます。「この情報に価値があるかどうか?」という判断を下し、意味づけができるのは人間だけです。そもそも、ニーズが顕在化されておらず、キーワード自体が未開拓なテーマにおいては、ロボットジャーナリストがキーワードを発掘することは不可能に近いと言えます。

例えば、オウンドメディアにおいて、時代背景や潮流はロボットが書けるでしょう。しかし、自社の価値観やビジョンを熱く語り、体温をコンテンツに与えるのは人間が得意とする分野です。つまり、ロボットと人間のハイブリッド型のコンテンツ生産というやり方も考えられます

つまり今後、多くの部分がロボットに取って代わるとしても、膨大な情報の山から、どんな切り口で情報を収集・選別するか。選別した情報を、どんな文脈で編集して共有すれば効果的に見えるか。こうした基準を生み出すのに長けたクリエイティブな記者は、今後も重宝されていくと考えられます。

同時に、ロボットジャーナリストにできる作業はロボットに任せて、人間ならではの創造性が求められる分野に人が集中しやすいような環境整備が、コンテンツマーケティング企業の命運を分けていくと予測されます。

参考
Does Your Brand Newsroom Need a Robot Writer? |Contently


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