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Googleがリリースした「ウェブサイトのためのクラウドファンディング」とは

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Google-Contributor

2014年11月20日、Googleがウェブサイト運営者向けに、新たなクラウドファンディングのサービス「Contributor by Google」をリリースしました。

ウェブサイト運営側(いわゆるパブリッシャー)にとっては、今でもその多くが、広告収入に頼っています。「読み手がウェブサイトに直接金銭的支援をする(ファンドする)仕組みがあってもいいのではないか」というのが、背景にある考え方です。

とはいえ、ウェブサイトへの課金というのは、これまでうまくいったケースがとても少ないのも事実。ファンドした人への見返りは、広告が表示されなくなるというメリットだけのようで、果たして、どこまでうまくいくのか分かりません。

そのあたりは、Googleも認識しているようで、この取り組みを「実験(experiment)」と表現しています。

ともかくその仕組みを見てみましょう。

クラウドファンディング Contributor by Google の概要

・ウェブメディアが広告以外でマネタイズをしやすく(収益を上げやすく)できるような、実験的取り組みである

・対象はウェブのパブリッシャー(Eコマースのサイトや、SNSのようなウェブプラットフォームではない)

・読者が月に$1~$1を、自分がよく見るサイトに払う(ファンドする)ことで、ウェブサイトに直接金銭的支援を払うことができる(ファンドというより、心ばかりの寄付という感触に近いかも)

・ファンドすることで、そのサイト上では、Googleの広告が表示されなくなる

・広告が表示されていたスペースには、サイトからのお礼のメッセージや、地味な(閲覧を邪魔しない)ピクセルパターンが表示される

・この取り組みに参加しているのは、米国Mashable, Imgur, WikiHow ,Science Daily, URBAN dictionary, the ONION であり、まだまだ少ない (Mahable以外は比較的小さなサイトで、意図的にそのようにしている)

・参加を希望するパブリッシャーはGoogleに連絡すればよい

・ファンドすれば全てのサイトで、広告非表示が適用される訳ではない。「頻繁に訪問するサイトのみ」とされている。


Google-contributor-image

広告枠の表示イメージ


体力に不安のあるパブリッシャーには朗報?

自社の広告収入にも打撃を与えるかもしれないこのContributor by Google。果たしてうまくいくのか注目です。コンテンツによってウェブサイトが選ばれ、ウェブサイトだけによるマネタイズができるようになり、PV至上主義も変わってくるといいなと思います。

なお、これは広告を握っているGoogleだからこそ提供できるサービスだともいえます。こういう施策って、Adwordsの収入が減ることを恐れてできなかったりするものですが、さすがGoogle。「イノベーションのジレンマには陥らないぞ!」という声が聞こえてきそうです。

ちなみに、ウェブサイトの戦略としては、マネタイズは後から考えるとして、とにかく多くのアクティブユーザーを増やすことに注力する手もあります。ただしその場合は一定の体力が求められます。今回、小さめのウェブパブリッシャーから始めているのは、そのあたりの考慮もありそうです。


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