コンテンツマーケティング研究所

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はじめて自社で記事を書くときおさえるべき4つのポイント(後編)

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ブログの書き方-2

初心者ライターの稲岡です。前回の記事では、1. 読者を徹底的に意識する 2. 自分の腑に落ちたことを書くという2つのポイントをご紹介しました。今回は3. 自分の感じたことを伝える 4. 投稿前チェックの2点について紹介します。

3. 自分の感じたことを伝える

得られた事実を提示さえすればよいのか?

数回の書き直しを経て、ある企業のマーケティング手法を分析した記事は仕上げの段階に入りました。残すは結論部分。私は「この企業が採用しているのは強力なブランドを用いたストーリーテリング戦略である」と記事を結びました。分析によって得られた事実を提示すれば、あとは読者がそれぞれ何かを感じてくれると期待して。しかし、上司の意見は違いました。

上司:「この記事で言いたいことって何?」

 私:「この企業が、ブランド力を武器にストーリーを語ろうとしているということです…」

上司:「それはあくまで事実だよね?この事実から君は何を感じたの?自分が感じたことをしっかり伝えないと、読者だって何も感じてくれない。」

私は、この指摘に驚きました。なぜなら次のように考えていたからです。

「私の仕事は読者に有益な情報を提供することで、自らの考えを伝えることではない。だから、記事に自分の主張を入れないほうがいい。」

同時に、上司の言うとおりだとも感じました。事実とともに書き手の考えが提示された記事のほうが、私自身も読んでいて共感を覚えるからです。

感じたことを素直に書き出してみる

この指摘を受けて、私は自分の感じたことをいくつか素直に書き出してみました。そして、その中から自分が最も伝えたいと感じたことを選び、結論部分に書き加えました。それは「ブランドの認知度や規模に関わらず、ストーリーテリング戦略は有効なのではないか」ということでした。この内容を取り入れて結論部分を書き直した結果、OKが出ました。

事実の一歩先に踏み込む

記事を書くにあたって、客観的な事実を提示することは重要です。しかし、事実を伝えるだけでは単なる情報提供に終わってしまいます。事実から自分の読み取ったことや感じたことを反映させることで、記事にさらなる付加価値が生まれるのではないでしょうか。そこまで踏み込んで初めて、読者にも何かを感じてもらうことが出来るのだと思います。

4. 投稿前チェック

結論部分まで書き終え、原稿は一応の完成を見ました。通常は編集担当へ回されますが、今回は、上司からの投稿前最終チェックを受けました。構成や内容、文章表現が1つの記事として適切かどうか。それを細かく確認してもらうことが、投稿前チェックの目的です。これによって、投稿する直前まで記事のクオリティの向上を図るのです。

これでokのはず、、、

前編で述べたように、私は読者を意識した構成で今回の原稿を組み立て直しました。また内容に関しても、自分の腑に落ちたことだけを書いたつもりです。文章表現についても、まわりくどい表現や強すぎる断定は避けました。おそらく、指摘されることはそれほどないはず。そう思いながら投稿前チェックに臨んだのですが、上司は本論の部分を指してこう言いました。

上司:「ここの『この企業だからこそ持ちうる情報を発信している』ってどういうこと?」

 私:「この企業がグローバルに成功してきた経緯や秘訣を伝えているということです…」

上司:「もしそう言いたいなら、そこまでちゃんと書かないと。この表現だと少し言葉が足りないんじゃないかな。『この企業だからこそ持ちうる情報』がどんなものか、君の中に答えがあっても、それを説明しないと読者には伝わらない。」

簡潔さを重視しすぎて言葉足らずに

この言葉に私はハッとしました。「読者にわかりやすいよう、端的な文章で表現する。」このことを常に念頭に置いて、それまで記事を書いていました。しかし、私はそのルールをいつしか文章の内容にまで適用するようになっていました。その結果、説明しないと伝わらないという当たり前のことを忘れていたのです。

この指摘を受けた私は、この企業が世界中で成功してきた秘訣に具体的に言及する文章に書き直しました。そして改めて最終チェックを受け、無事投稿する運びとなったのでした。

端的な文章を心がけることは重要です。言葉を節約しすぎて、内容が解りにくくなるのでは意味がありません。自分の頭の中を細部まで伝えるためには、多くの言葉を費やすことが必要となる場合もある。このことを、私は投稿前チェックで気づかされました。

読者を意識しながら、自分にも正直であること

ここまで2回に渡って、初心者ライターの私が受けたダメ出しを中心に、記事コンテンツ作成の4つのポイントについて見てきました。このときの経験を通じて、私が学んだこと。それは読者を意識しつつ、自分にも正直であるということです。記事の構成立案や投稿前チェックは、読みやすさや理解しやすさといった読者の視点に立った取り組みです。一方、自分の腑に落ちたこと、感じたことを素直に書くという考え。これらは書き手の視点を大切にしたアイディアと言えそうです。そして、これら2つの視点をバランスよく共存させたとき、読者を動かす記事が生まれるのだと思います。

この2つの要素については、コンテンツ・ライティングのための21のヒントを提示した記事でBarry Feldman氏も指摘しています。「自分のことばかり考えない」という表現で、同氏は読者を意識することの大切さを説明します。

記憶に残る書き手は、そのひと特有の「声」を持っている

上記の記事では、どんなストーリーを語る場合も、主役は読者であると語られています。一方、書き手の視点については「自分の想いを伝える」という項目で言及しています。記憶に残る書き手は、そのひと特有の「声」を持っている。だから、自らの「声」を見つけ出し、それを文章に注ぎ込もうと呼びかけているのです。

ちなみに、この記事は他に「タイトルに力を注ぐ」、「記事を分割する」といったテクニックにも言及しているので、私のライティング・スキルを磨く助けにもなっています。

今回の私の経験、そして紹介記事が皆様の記事コンテンツ作成の参考になれば幸いです。



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